……..?
ロスト事件が起きた時から存在自体誰の記憶からも、データですら何も残らない運命だったunknown。7人目のロストチルドレンなんて本来存在しない。
無慈悲な時間稼ぎの先にあったのは絶望だった。
生きるための根底をすべてを崩し壊された中、終わりに向かって足踏みするunknown。
ただ終わるためにそこに在ったunknownは純粋な繋がりによって在り方が変化していく。
繋がりが深くなることで、深くなればなるほどその変化はunknownの在り方を深刻にした。
あの日置き去りにしていた最初の繋がり。
スタート地点にある、もっと早くに気づかないといけなかった自分の原点。
自分がそこに”在る”だけではなく”生きる”ために必要なはずだった初めに嵌めなきゃいけなかった最初のピース。
芯となるピースが無かったことでずっと不安定だったこれまではやっと一つの意味となった。
それを見た___________はようやく安堵したかのように笑った。
「あぁ、______は此処にずっと居たのか」